ハイクオリティブランドとしてマウジーから独立したスライは、
マウジーのテイストを洗練して、
ファッションを着る人の自己主張を盛り込んだブランドではないでしょうか。
その派生ブランドであるスライの作品を見れば、
株式会社バロックジャパンリミテッドのデザイン戦略が理解できるでしょう。
マウジーはBE MYSELF・SEXY・COOLをキーワードに、
デニムやジーンズにかかわりながらも、
コスモポリタンな雰囲気を漂わせつつ、
新たなステージを模索しています。
あえてマウジーからスライを切り分けた背景に、
年齢の差別化やブランド拡大の戦略があるのではないかと思われますが、
それらよりトーキョーコレクションとしての
存在感を高める思惑が働いているのではないかと思います。
どちらを選ぶかは好みの分かれるところですが、
ベーシックなブランドはマウジーで、
よりゴージャスなアイテムを求めるならスライと言えそうですが、
基本はマウジーに尽きると思います。
そこにはブランドを選ぶモチベーションが求められています。
マウジーとスライの違いは、
デニムやジーズを基本とするかしないかの違いだけであって
基本的な違いはありません。
売れ筋を狙ったお嬢様系のただ可愛いといったものではなくて、
女性の魅力を存分に生かしたコケティッシュでフェミニンな演出が特徴です。
ローカリティやエキゾチズムだけでは通用しない国際的な評価をクリアーする
ソフィティフィケイトされたセンスが求められています。
トーキョーコレクションが
それだけ国際的に認知されてきた証しだと言えますが、
マウジーのデザインの傾向は、
まさにトーキョーコレクションの王道を行くものです。
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